2歳児、食事中のちょっとした出来事から。
楽しそうに朝ご飯を食べてる途中、不意に「エイッ」っと叩く行為が始まる。
もちろん、何かを傷つけよう・攻撃しようとしたわけでもなく、自然に出た行動である。
「エイッしないよ。」
「エイッはだめよ。」
と、注意を促すもなかなか叩く行為は止まらない。
「エイッしないよ。」「エイッはだめよ。」と言い、人や物を叩く行為を辞めてほしいと伝えたかったはずが、何故か「エイッ」の声が大きくなり、叩く行為が激しさを増している。
何故、辞めて欲しいと訴えたことが伝わらず、ますますヒートアップしてしまったのか。
ここで、少し視点を変えてみる。
日々の子供への対応を振り返っていくと、もしかしたら、言うことを聞かないことを教えてしまっていたのかもしれないことに気がつく。
例えば、
食事の準備をしている。
抱っこ抱っことせがむ。
今ご飯の準備してるから少し待ってね。と、待つように伝える。
更に抱っこ抱っことせがむ。
今抱っこできないからもう少し我慢してね。と、再度待つように伝え、食事の準備を早く済ませようと作業を急ぐ。
ますます抱っこ抱っことせがむ。
この一連の流れで子供が学習してしまうこと、それは、待つを覚えることではなくて、せがんだことすなわち頼んだことをしないということ。
抱っこ抱っこと頼んでいるのにしてくれない、むしろ、頼んでいない食事の準備を一生懸命やっている。
親の背を見て子は育つ
とは、こういうことである。
もし、食事の準備の手を止めて我が子を抱き上げることが出来ていれば、
「エイッしないよ。」
「エイッはだめよ。」
…言うこと聞いてくれない。。。
なんてことに、ならなかったかもしれないですね。
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